農林水産省の資料から引用
ユニバーサル農園とは、身近で農業に参画できる市民農園(農業体験農園)の活用を通じて、多世代・多属性の交流・参加の多様な場を農業を通じて生み出すとともに、生きがいづくりや精神的な健康確保等の様々な社会的課題の解決にも資することを目的とするもの。
ユニバーサル農園を通じて、多世代・多属性の参加者が、農業の持つ様々な機能に触れることで、その価値が広く認知されるとともに、将来の農業現場での雇用・就労を見据えた農業体験等の提供を通じた農福連携の推進や、農園の導入促進による農地の利用拡大も期待される。
出典:令和4年度農山漁村振興交付金(農福連携対策(農福連携支援事業及び農福連携整備事業))の公募について|公募対象事業の概要(農福連携対策) https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousin/220224_301-12.html
国の交付金である農山漁村振興交付金の中の農福連携対策の支援対象
参考:農福連携の推進とユニバーサル農園
農研機構 西日本農業研究センター 中本英里氏
<園芸療法>
園芸療法とは「花と緑で人を癒す」療法のことで、草花や野菜などの園芸植物や、身の回りにある自然とのかかわりを通して、心の健康、体の健康、社会生活における健康の回復を図る。
医療や福祉分野をはじめ、多様な領域で支援(療法的な関わり)を必要とする人たちの幸福を、園芸を通して支援する活動。
またアメリカでは園芸療法士資格を取得するコースがあり
多くの園芸療法士が活躍している
参考:日本における園芸療法の実情と海外の園芸療法の実際
農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター 小浦誠吾氏
農福連携は園芸療法に内包されいている
園芸療法を通じて「日常」をつくり、それが心身機能の維持につながっている。
<園芸作業には利用者にもできることが多い>
利用者の嗜好や体力に合わせて以下のようなことができる
工具を使った材料の切断
ペンキ塗り
金槌を使っての大工仕事
稲わらの作業
寒冷紗張り
花植え
種の採取
苗づくり
腐葉土づくり
土の掘り返し
野菜の収穫
職員や利用者同士で栽培のコツや変化についておしゃべりできる
このように園芸療法には利用者さん一人ひとりのライフヒストリーや興味関心などをしっかり理解して支援者側の都合ではなく利用者本位の日常を過ごせる空間となる。
<園芸療法を通じて日常をつくる>
屋外で「普段通りの暮らしにまつわる手仕事」をすることで、園芸療法を通じて「日常」を感じることができる。そして、この作業を通じて心と身体が元気になり、それが心身機能の維持に繋げることができる。
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